甘々と稲妻 完!
昼間は就活。帰宅は夜。
今日もコミックを読んだんですが、ついに『甘々と稲妻』終わってしまいました……。
というわけで。
○甘々と稲妻 10-12巻 ☆☆☆☆☆☆☆
完結。ありがとうございました。これは本当に読む事ができて良かった。表現が多少アレですが、出会えて良かったです。そのくらい感動しました。
あまりにも心にジーンと来た作品なので説明から長目に(wikiから引用します)。
半年前に妻を亡くした高校教師犬塚公平は、男手ひとつで幼稚園に通っている幼い娘つむぎを育てていたが、料理がほとんどできないため、コンビニ弁当での食事や外食ばかりの日々を送っていた。
ある日、つむぎと出かけたお花見で、母にドタキャンされ泣きながらお弁当を食べていた女子高生・飯田小鳥と出会う。彼女との出会いを経て、つむぎにまともな食事を食べさせてやりたいという想いに駆られた公平は、小鳥の母が経営する料理屋「恵」を訪ねる。そこで、小鳥と一緒に炊いた土鍋のご飯をきっかけとして、3人で定期的に料理をするようになり、料理の楽しみに目覚めていく。
基本的に1話で料理1品という料理マンガとしてはベタな展開ですが、そのなかにつむぎが幼稚園から小学生へと成長していく過程、小鳥が高校生から大学生へと成長していく過程、公平も父親として成長していく過程、他にも様々な要素が絡み合い、作品としてのテーマである『成長』をやさしいタッチで表現しています。
特に幼稚園児であったつむぎが時には父親とのトラブルも乗り越えながら、人間的に大きくなる姿を見るのは私としてもかなりグッと来てしまいます(すごく羨ましい)。そして小鳥もそのつむぎの姿を見ながら自分の足でしっかり考え、将来を歩いていく。そこには三人でいつも集まってやっていた「料理」がある。料理マンガというジャンルではありません。
最終巻の結びの内容は勿論伏せますが、個人的には理想的で最高の結び方。美しい。
色々なコミックを読んできましたが、ここまで心が動かされた作品は他にありません。はじめのうちは『あーわちゃわちゃしてて楽しいねえ』という感覚でしたが、巻を重ねるにつれて『これは……込み上げてくるわ』ってなって、後半は『泣く』って感じ。中弛みも一切なく、一気に駆け抜けていけます。最終巻前に追い付いていたのでずっと待ちわびていたのですが(2月に発売で、レンタル開始は4月かな)、ようやく、ようやく今日読む事が出来ました。読み返そうと思って1巻も借りていたのですが、その時のつむぎ、小鳥、公平と12巻の三人を見比べたら……。
作者の雨隠ギドさんは、前職で保母さんをやっていらしたようで、特に子供についてはお詳しいようです。細かな描写が好きでした。
本当に素晴らしい作品です。全巻買うので、是非一読していただきたいです。
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